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観劇ログ(にしたい)。とにかくなんでも続けばそれが一番いいのかな。

映画『家なき子 希望の歌声』

 を、観に行ってきました。観たのは11月29日なので…もう2週間近く経ってしまいましたけども。

 主人公レミの吹替を熊谷俊輝くんがされてるということで、ちょうどミュージカル『NINE』の熊谷くんが出演される回に誘ってもらってたので、予習も兼ねて。あとTwitterで感想をつぶやいたらサイン入り台本が抽選で当たるってキャンペーンをやってたからというバリバリな下心もありましたけどね!!ところでこういうのって当たったことないな…

 

 以下ちょっとネタバレも入ると思うので、気にする方は気にしてください。

 

 話全体としてはいい感じに楽しめる作品だと思います。特にどんでん返し!とか伏線が!みたいなこともなく、原作を知らなくてもある程度観ながら先が読めるストーリー展開ではあると思うけど、それでいてしっかり感動できてちょっと泣けて、映画館を出る時にはほわほわした気持ち(伊之助のアレみたいな…笑)になれるので、いい感じ。

 どうもパンフレットを読む限りでは、原作はもっと複雑な話で壮絶なパートもあるらしいです。ただこの映画についてはそういうマイナスな部分は極力弱めにして、レミとその周りの人との繋がり(ヴィタリスとの親方と弟子としての絆とか、旅の途中で出会う女の子リーズとの友情とか)あたりのハートウォーミングな部分を強調している印象です。反面全体的に軽めなので、もっと深い描写がほしい…と感じるところもあるにはあったかなぁと。

 

 あと希望の歌声というタイトルから、すごいたくさん歌ってレミが成功をおさめる結末、そういう意味での希望の歌声だと思ってたのですが、なんと作品中レミは1曲しか歌いません。でもその1曲のレミの歌声がレミとヴィタリスを繋ぎ、ヴィタリスとの絆がレミと本当の家族を繋げるっていう、たぶんそういう意味での希望の歌声だったので…原作未読マンとしては『そうくるか!』みたいな個人的などんでん返し風味はありました。勘違いしてただけだけど…まぁでも最後のシーンを見る限り、大人になってからはそっちの道でも大成功したっぽいですね。

 

 他には映り込んでいる牧場だったり、丘だったり、街並みだったり、避暑地?だったり、とにかく風景がきれいです。もし円盤化されたら、それを家のテレビの距離感で観るっていうのも楽しみの1つになると思います。

 

 そしてこれはある意味で一番大事なことなのですが、主人公のレミを演じているマロム・パキンくんがとてもお顔の良い、かっこかわいい系の少年です。で、最初にも言った吹替版の声をされてる熊谷俊輝くんですけど、この熊谷くんの声がまためっちゃくちゃいいんですよ。すごく透明感のある声の持ち主でレミのイメージにぴったりって感じでした。(歌も上手って書いてたのですが、それ自体には間違いないのですが、作中では歌ってないよと教えてもらったのでしれっと何事もなかったように修正しました。Twitterと違って元のを消さなくていいので便利だな… 2020.12.10 13:40)

 

 というわけで映画『家なき子 希望の歌声』のふわっとした感想でした。久しぶりに実写の映画を映画館で観た気がします。おわり。